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〈講演会動画配信〉「神奈川近代文学館『生誕100年 金達寿展』を受けて」 神奈川新聞社創業130周年記念(2021.11.13収録)

(第一部)廣瀬陽一「戦後日本を切り拓いた金達寿――その軌跡」
(第二部)呉文子「季刊『三千里』創刊前後の金達寿先生――思いだすままに」

神奈川近代文学館と隣接する駐横浜大韓民国総領事館の主催、在日本大韓民国民団神奈川県地方本部、神奈川新聞社、神奈川近代文学館の共催により、2021年11月13日に開催した作家・金達寿に関する講演会の動画を公開します。

今回の講演では、金達寿研究の第一人者である廣瀬陽一氏と、金達寿の盟友・李進熙(イ ジンヒ)氏の夫人であり、金達寿の素顔をよく知る呉文子氏により、その文学と業績、そして人間・金達寿を紹介していただきました。

金達寿(1920~1997)
キム ダルス/作家、古代史研究家。日韓併合下の朝鮮・慶尚南道(キョンサンナムド)に生まれ、10歳で渡日。貧しい家計を助けながら文学を志し、戦後は『玄海灘』『太白山脈』などの小説作品を発表して、在日朝鮮人作家の先駆けとして活躍しました。戦中戦後の約10年間を横須賀市に暮らし、一時期、神奈川新聞社の記者を勤めるなど神奈川県との縁が深い。また、後半生では朝鮮と日本の関わりについて古代にさかのぼって探求し、ライフワーク『日本の中の朝鮮文化』に結実させました。

神奈川近代文学館では、金達寿資料を2003年(平成15)に受贈し、「金達寿文庫」として保存しています。2020年(令和2)末から翌年にかけて、その生涯と作品を紹介した「生誕100年 金達寿展」を開催しました(緊急事態宣言の再発により途中で中断しましたが、2021年5月22日から7月18日にかけて再展示)。

主催:駐横浜大韓民国総領事館
共催:県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会、在日本大韓民国民団神奈川県地方本部、神奈川新聞社

【講師】
廣瀬陽一(近代文学研究者)
〈プロフィール〉
ひろせ よういち/1974年兵庫県出身。大阪府立大学大学院人間社会学研究科修了。日本学術振興会特別研究員PD。金達寿の文学作品を研究、翻訳、紹介するほか、中野重治文学などの研究を通じて、近代日韓関係を軸に日本近代文学を読み直す仕事に取り組んでいる。著書に『金達寿とその時代:文学・古代史・国家』(クレイン)、『日本のなかの朝鮮 金達寿伝』(クレイン)、近刊に『中野重治と朝鮮問題―連帯の神話を超えて』(青弓社)がある。

呉文子(エッセイスト)
〈プロフィール〉
オ ムンジャ/1937年岡山県出身の在日二世。山陽女子高等学校(現・山陽学園高等学校)卒業。東洋音楽短期大学(現・東京音楽大学)卒業。1991年、文芸同人誌「鳳仙花」を創刊し、2006年まで同誌代表。1994年から1996年まで、調布市女性問題広報紙「新しい風」編集委員。1998年、調布市「町づくり市民会議」諮問委員。在日女性文学誌「地に舟をこげ」創刊号~7号終刊(2006~2012年)まで編集委員。和光大学名誉教授で、季刊誌「日本のなかの朝鮮文化」「三千里」「青丘」の編集長を務めた歴史研究者・李進熙氏の夫人でもある。著書に『パンソリに想いを秘めるとき─ある在日家族のあゆみ』(学生社)、『記憶の残照のなかで』(社会評論社)、『아버님 죄송합니다』(周留城出版社)、共編『女たちの在日』(新幹社)がある。

(第一部)廣瀬陽一「戦後日本を切り拓いた金達寿――その軌跡」

(第二部)呉文子「季刊『三千里』創刊前後の金達寿先生――思いだすままに」


◆「生誕100年 金達寿展」を記念して開催した黒川創さんによる講演会動画を公開しています。(一部無料・全編有料)


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