機関紙167号(抜粋)発行=1月15日
機関紙「神奈川近代文学館」167号から当館の情報を抜粋してお送りします。詳しくはホームページをご覧いただくか、当館までお気軽にお問い合わせください。
★機関紙は1部100円、ミュージアムショップ・郵送で販売しています。
〈機関紙167号寄稿など〉
【新春随想】
芝浜など-荻野アンナ
【寄稿・中野孝次生誕100年】
中野さんが書きたかったこと-高橋一清
【寄稿・木下利玄没後100年】
木下利玄資料が物語る「白樺」派の青春-服部徹也
【追悼・山田宗睦】
山田宗睦さんの笑顔-蜂飼耳
【連載随筆】
火の言葉だけが残った④ 洗い晒した眼の=小林秀雄-吉増剛造
【神奈川とわたし】
ベイスターズと出会った駅-吉野万理子
【所蔵資料紹介51】
種田山頭火 荻原井泉水宛書簡
https://www.kanabun.or.jp/webshop/organ-webshop/
神奈川近代文学館 第167号(抜粋)
発行=2025年1月15日
〈記事〉
◎「文学の森へ」展開催中
3月9日(日)まで常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第二部 芥川龍之介から中島敦まで」を開催している。また、元財団理事長の作家・中野孝次が今年生誕百年を迎えるのにちなみ、ミニ展示を併設、べストセラーとなった『ハラスのいた日々』『清貧の思想』などについて原稿や関連資料で紹介する。
◎春の特別展は大岡信展
3月20日(木・祝)~5月18日(日)まで春の特別展「大岡信展 言葉を生きる、言葉を生かす」を開催する。編集委員は三浦雅士氏。国際的な詩人として、また詩論、美術評論の分野でも活躍した大岡信(1931~2017)。「朝日新聞」紙上で連載された「折々のうた」の筆者として、1979年から足かけ29年にわたり古今東西の詩歌の魅力を伝え、広く親しまれてきた。本展は、卓抜した知性を持つ大岡によって生み出された豊かでおおらかな言葉の世界とその足跡を、大岡の書、稀覯同人誌、詩稿類、日記、多彩な芸術家たちと共作した書画など、当館に寄贈された関連資料を中心に、約400点で展覧する。
〈資料受贈報告〉
◇庄野龍也氏、今村夏子氏から、庄野潤三文庫追加として「詩集夕立」「七草過ぎ」ほかの原稿、「青葉の笛」ほかの執筆ノート、書画、書簡、写真、関連文書、図書など。
◆上坪裕介氏から、庄野潤三文庫追加として庄野「舞踏」原稿。
◇廣瀬章氏から、北原慧子氏宛北原武夫、井伏鱒二書簡、武夫の遺品など。
◇原幾朗氏から、原子朗宛安西均、大岡信、角野栄子、新川和江、那珂太郎、宮沢清六ほか書簡など。
◇中村光夫氏から、「中村教材資料文庫」として収集された川上四郎、清水良雄、本田庄太郎ほかの挿絵原画、渋谷新次郎訳・ブッシュ『WAMPAKU MONOGATARI 1』、内海月杖『孝子画噺』(養老の巻)(白菊の巻)、『CINDERILLA』ほかのチャップブック、ドイル画『IN FAIRY LAND』、雑誌「家庭教育 絵ばなし」「コドモノクニ」「少年少女智識画報」など。
◆辻原登理事から『陥穽 陸奥宗光の青春』。
このほか今回も多くの個人、団体からご寄贈いただきました。
〈購入資料〉
◆長谷川伸日記「丙子三月抄」ほか11点。
◆長谷川伸自筆ノート「昭和二年三年四年」ほか25点。
*受入済資料は閲覧できます(本欄資料受贈報告の内、◆印の資料は受入済です。特別資料閲覧は事前手続が必要です)。
〈お知らせ〉
★下記の各行事につきましては、今後の状況により、中止、延期など予定を変更させていただく場合がございますので、予めご了承ください。
満席などの最新情報については、ホームページでご確認ください。
*特に記載がない場合、開始は14:00、会場:展示館2階ホールです。
◆イベント◆
◎かなぶん連句会 「東京タワーの巻」
■1月19日(日) 13:30~
選者:小島ゆかり、辻原登、長谷川櫂 後援:「ウェブ望星」
参加無料、要事前申込
◎開館40周年記念企画「文学・どこへゆくのか」
*②は満席となりました。
■第Ⅲ期「作家が受け継ぐもの」
②1月26日(日) 出演:江國香織
③3月2日(日) 出演:松家仁之
上記は、聞き手・ナビゲーター:湯川豊、尾崎真理子
④3月30日(日) 対談:湯川豊、尾崎真理子
各回料金:1,200円(友の会1,000円)
◎山手周辺文学散歩
■2月9日(日)、23日(日・祝) 各日10:30~/14:30~
参加無料/当日先着順
◎かなぶんキッズクラブ
各日10:30~/参加無料、要事前申込
■3月26日(水)
春休み子ども映画会
「トムとジョン・ジョンのつくったおかし」
「くじらぐも」「木を植えた男」
■3月28日(金)
紙芝居がはじまるよ!
「くれよんさんのけんか」「なんにもせんにん」「おかあさんのはなし」
出演:山下康
会場:展示館2階中会議室
◆友の会◆
◎近隣博物館訪問
■2月5日(水)
ニュースパーク(新聞博物館)を訪問します。
◎読書会
■2月19日(水)10:00~、25日(火)14:00~
課題本:遠藤周作『沈黙』(新潮文庫)
会場:展示館2階小会議室/参加無料、要事前申込
〈館の記録9月-12月〉
■9月15日(日)、古田足日展記念講演会「『おしいれのぼうけん』誕生の秘密」を開催。講師は酒井京子氏。
■9月21日(土)、第18回2024年度遠藤周作学会・全国大会を当館ホールで開催(当館共催)。
■10月12日(土)、特別展「安部公房展――21世紀文学の基軸」オープン。会期は12月8日(日)まで。前日、内覧会を開催。
■10月14日(月・祝)、開館40周年記念企画「文学・どこへゆくのか 第Ⅲ期 作家が受け継ぐもの」①を開催。出演は宮部みゆき氏。聞き手・ナビゲーターは湯川豊氏、尾崎真理子理事。
■10月19日(土)、開館40周年記念・かなぶん寄席「笑門来福落語会」を開催。出演は金原亭馬生、古今亭菊春、金原亭馬治の各氏、司会は荻野アンナ館長(金原亭駒ん奈)。
■10月25日(金)、文字・活字文化の日関連記念行事として展示を無料公開、スライドトークなどを実施。
■10月27日(日)、安部公房展記念対談「成長する壁と覗き穴」を開催。出演は近藤一弥氏、三浦雅士氏。
■11月4日(月・振休)、安部公房展記念対談「安部公房と戦後の政治・芸術運動」を開催。出演は苅部直氏、鳥羽耕史氏。
■11月17日(日)、安部公房展記念対談「安部公房または『現在って何?』」を開催。出演は川上弘美氏、三浦雅士氏。
■11月22日(金)、23日(土・祝)、文芸映画を観る会(安部公房展記念上映)を開催。「砂の女」(原作・脚本:安部公房 監督:勅使河原宏 出演:岡田英次、岸田今日子 ほか)。
■11月24日(日)、令和6年度 神奈川高等学校総合文化祭の一環として、神奈川県高等学校文化連盟図書専門部による第13回 図書館報コンクールを当館で開催(当館共催)。
■11月27日(水)、29日(金)、12月4日(水)、友の会行事として「仙川文学散歩」を実施、調布市武者小路実篤記念館などを訪問。
■12月3日(火)、第15回神奈川近代文学館懇話会を開催。
■12月8日(日)、県子ども読書活動推進フォーラムを神奈川県立図書館で開催。名久井直子氏による講演会ほかをオンラインでも配信(県立図書館主催、県子ども読書活動推進会議、県図書館協会共催、当館後援)。
〈掲示板〉
■フェリス女学院大学附属図書館読書運動プロジェクト朗読会
2月16日(日)、当館で開催(当館共催)、参加無料。問い合わせは同大学附属図書館(電話045-812-6999、当日は当館)。
■第40回南国忌
2月23日(日・祝)、横浜市金沢区の長昌寺で直木三十五をしのぶ集いが開かれる。京極夏彦氏による講演など。問い合わせは南国忌の会事務局・窪田さん(電話080-1040-1773)。