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機関紙第157号(抜粋)発行=2022年7月15日

県立神奈川近代文学館

機関紙「神奈川近代文学館」157号から当館の情報を抜粋します。詳しくはホームページをご覧いただくか、当館までお気軽にお問い合わせください。
★機関紙は1部100円、ミュージアムショップ・郵送で販売しています。

〈157号 寄稿など〉
【座談会・堀内誠一展】
堀内さんの思い出―谷川俊太郎、堀内花子、堀内紅子
【寄稿・平井呈一生誕120年】
房州山人、平井呈一の全体像をもとめて―荒俣宏
【連載随筆】
行く先々で俳人と② 上田五千石―復本一郎
【神奈川とわたし】
私の中を流れる三つの川―太田靖久
【所蔵資料紹介41】
獅子文六 宮田重雄宛書簡(一)


神奈川近代文学館 第157号(抜粋)
発行=2022年7月15日

〈記事〉

◎「堀内誠一 絵の世界」を開催

 夏の企画展として、7月30日(土)から9月25日(日)まで「堀内誠一 絵の世界」を開催する。堀内事務所の特別協力。福音館書店、マガジンハウスの協力。アートキッチンの企画協力。

 堀内誠一は、若いころからデザイナーとして研鑽を積み、時代をリードするアートディレクターとして活躍した。その一方で、1958年に初めての絵本『くろうまブランキー』を刊行する。その後も『ぐるんぱのようちえん』や『たろうのおでかけ』、『こすずめのぼうけん』など数多くの人気絵本を生み出した。「絵本作家の道こそ運命が決めた本命」と本人が語ったように、その54年の人生は、絵を描くことと共にあった。

 本展は2022年、堀内が生誕90年を迎えることを記念してその画業全般を回顧する全国巡回展。〈絵を描きたい その創作の原点〉〈多彩な絵本の世界〉〈物語を導く挿絵の世界〉〈堀内誠一の残したもの〉の四部構成で、自画像など初期の油絵から、多彩な画風で描かれた絵本の原画や挿絵、フランスに暮らした時代のパリ風景のスケッチ画や友人たちへ宛てたアエログラムなどを展示。伝説のアートディレクターであり、デザイナーであり、絵本作家でもあった堀内の、ときに愛らしく、時に鋭くアヴァンギャルドな絵の世界を紹介する。また、当館で開催する本展では、関わりの深い作家たちとの交流にも焦点をあてる。総点数は約250点。

「堀内誠一 絵の世界」公式図録
監修・堀内事務所 著者・林綾野 平凡社 定価2,500円(税別)
*全国の書店で販売。会期中は当館のミュージアムショップでも販売します。

◎秋の特別展は「川端康成展」

 10月1日(土)から11月27日(日)まで、特別展「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」を開催する。編集委員は荻野アンナ理事。

 「伊豆の踊子」「雪国」などの代表作で知られる川端康成(1899~1972)。アジアで2人目のノーベル文学賞受賞者として世界にその名を謳われ、現在も数多くの著書が読まれ続けている。1935年以来、終生鎌倉に暮らし、晩年には逗子に仕事場を持った。

 川端は長い作家生活の中で常に新しい芸術表現を試み、戦後、日本古来の文化に寄りそった「千羽鶴」「山の音」などで名声を確立したのちも、一般的な道徳を超えたところにある独自の美=〈魔界〉を追求し続けた。さらに、多くの文学団体で中心的役割を担い、広く社会へ向けて行動し続けた文壇人でもあった。本展では、川端の〈文学〉と〈人間〉の豊潤で多彩な魅力を探る。

〈資料受贈報告〉

◆安倍寧氏から、森鷗外書「回首江海半生過…」軸1点、石原慎太郎のバレエ脚本プロット1点、川口松太郎詩稿1点、川口松太郎宛三益愛子書簡3点。
◆猪熊雄治氏から「吉田健一展」を機に、牧野伸顕夫妻宛吉田健一ほか書簡5点。
◆片岡徳子氏から、草野心平書「四如春」1点、はがき1点。
◆吉田暁子氏から吉田健一文庫追加として、吉田の野間文芸賞賞状1点。
◆富士川義之評議員から「吉田健一展」を機に、富士川英郎宛吉田健一書簡4点。
◇川西栄江氏から川西政明旧蔵資料として、野間宏「偶然」、花田清輝「銀の橋」、埴谷雄高「隕石」原稿、駒井哲郎制作の埴谷雄高『闇のなかの黒い馬』装幀・挿絵原画、吹田文明制作の高橋和巳『捨子物語』装幀原画、野間宏書「炎を行き氷河に住む」色紙、秋山駿、石井桃子、加藤幸子、金石範、小檜山博、駒井哲郎、三枝和子、佐川光晴、佐木隆三、庄野潤三、笙野頼子、瀬戸内晴美、高井有一、高橋和巳、高橋たか子、竹西寛子、辻仁成、辻井喬、津村節子、寺田透、中薗英助、埴谷雄高、林京子、日野啓三、船山馨、本多秋五、三木卓、山田稔、吉村昭らの川西宛書簡など。
◇神西敦子氏から神西清文庫追加として、神西旧蔵の硯箱、水差し、筆、万年筆、文鎮など。
◇松本和子氏から、庄野潤三「葦切り」主人公のモデル・松本静泉宛庄野、阪田寛夫書簡など。
 2021年度出版社からの新刊定期寄贈は、岩波書店から図書84冊、雑誌35冊。講談社から図書279冊、雑誌22冊。集英社から図書151冊、雑誌29冊。新潮社から図書163冊、雑誌36冊。筑摩書房から図書76冊、雑誌2冊。中央公論新社から図書114冊、雑誌32冊。文藝春秋から図書237冊、雑誌35冊。

 このほか今回も多くの個人、団体からご寄贈いただきました。

〈受入済資料〉

◆大久保昭雄氏寄贈松永浩介資料追加分(本紙119号8頁参照)。
◆蒲原優子氏寄贈大内つや子氏宛森田草平書簡(本紙155号9頁参照)。
◆司修評議員寄贈網野善彦『河原にできた中世の町』原画と三浦哲郎関連資料(本紙156号8頁参照)。
◆小松美沙子氏寄贈小林勇資料追加分(本紙156号8頁参照)。
◆吉川道子氏寄贈吉川逸治宛中村光夫、吉田健一書簡(本紙156号9頁参照)。

*受入済資料は閲覧できます(本欄資料受贈報告の内、◆印の資料は受入済です。特別資料閲覧は事前手続が必要です)。

〈お知らせ〉

★下記の各行事につきましては、今後の状況により、中止、延期など予定を変更させていただく場合がございますので、予めご了承ください。
最新情報については、ホームページでご確認ください。
★会場は、Ⓐ=展示館2階ホール、Ⓑ=展示館2階中会議室です。

◆堀内誠一展関連イベント◆

■9月11日(日)Ⓐ14:00~
記念トーク「絵を愛した父」
トーク:堀内花子、聞き手:林綾野
料金:一般1,000円 (友の会800円)

■9月17日(土)Ⓐ14:00~
記念講演会「堀内誠一 絵の旅・文の旅」
講師:巖谷國士
料金:一般1,000円 (友の会800円)

◎かなぶんキッズクラブ
参加無料・要事前申込・先着順

①「紙芝居がはじまるよ!」
■8月5日(金)Ⓑ10:30~
堀内誠一再話・絵、堀内紅子脚本「うみからきたおとこのこ」、堀内誠一脚本・絵「ながぐつをはいたねこ」、松谷みよ子脚本、二俣英五郎画「うみにしずんだおに」ほか
出演:山下康

②「子ども映画会」
■8月18日(木)、19日(金)
Ⓐ10:30~
「年をとった鰐」「ぐるんぱのようちえん」「クリーナおばさんとカミナリおばさん」「マザー・グースのうた」

③「絵本であそぼ!」
■8月27日(土)Ⓑ10:30~
堀内誠一絵「こすずめのぼうけん」「かにこちゃん」「いくつかな?」「こぶたのまーち」ほか
出演:よこはま文庫の会

◎ギャラリートーク
■9月2日、9日、16日(いずれも金曜日)14:00~ 
会場:展示館1階エントランスホール
参加無料(要展示観覧料)

◆その他のイベント◆

◎DVD上映会「被爆とわたくし」
■8月9日(火)Ⓐ13:30~
ビデオ出演:林京子、黒古一夫
参加無料・当日先着順

◎花音朗読コンサート
■9月23日(金・祝)Ⓐ13:30~
「芸術家 岡本太郎の母・漫画家 岡本一平の妻 岡本かの子の世界~家族の写真とともに~」
出演:語りと音楽・花音
参加無料・要事前申込・先着順

〈館の記録 4月-6月〉

■4月2日(土)、特別展「生誕110年 吉田健一展 文學の樂み」オープン。前日に内覧会を開催。会期は5月22日(日)まで。会期中記念イベントを開催。4月23日(土)、講演会「翻訳家吉田健一」(講師・富士川義之評議員)。5月7日(土)、 講演会「吉田健一――黄昏の文学」(講師・松浦寿輝氏)。14日(土)、講演会「批評と文明批評」(講師・三浦雅士氏)。
■4月9日(土)、かなぶん寄席講談会を開催。「梶川与惣兵衛」、「与謝野晶子」などを神田蘭氏が口演。
■4月12日(火)、池澤夏樹氏による「大岡昇平の世界展」記念講演会の全編を当館公式noteで有料配信開始。https://kanabun-museum.note.jp/n/n0454292f73f9
■4月15日(金)、16日(土)、文芸映画を観る会(吉田健一展記念上映)を開催。「ハワーズ・エンド」(原作:E・M・フォースター、監督:ジェイムズ・アイヴォリー)を上映。
■5月12日(木)、神奈川文学振興会第28回 理事会を開催。
■5月17日(火)、黒岩祐治知事が吉田健一展を観覧。
■5月24日(火)、神奈川文学振興会第12回評議員会を開催。
■5月28日(土)、特別展「生誕100年 ドナルド・キーン展―日本文化へのひとすじの道」オープン。前日に内覧会を開催。会期は7月24日(日)まで。会期中記念イベントを開催。6月4日(土)、講演会「世界文学としての『源氏物語』―ドナルド・キーンの運命を変えたアーサー・ウェイリー訳」(講師・毬矢まりえ氏、森山恵氏)。終了後、友の会の集いを開催。18日(土)、対談「それぞれの交遊―ドナルド・キーンを語る」(出演・角地幸男氏、キーン誠己氏)。25日(土)、講演会「キーンさんの思い出」(講師・平野啓一郎氏)。
■5月31日(火)、6月7日(火)、10日(金)、2月の開催から延期された友の会行事「大磯文学散歩」を実施。旧島崎藤村邸、澤田美喜記念館、旧吉田茂邸、大磯町郷土資料館を訪問。

〈掲示板〉

■島崎藤村忌
8月22日(月)、大磯町大磯の地福寺で行われる。問い合わせは大磯町観光協会事務局(電話0463-61-3300)。

■大衆文学研究会神奈川支部 令和4年度第2回研究例会
9月17日(土)午後3時より、当館中会議室で開催。黒岩秀行氏の講演「父 団鬼六を語る」 。問い合わせは同会事務局・阿部さん(電話 090-2646-1206)。当館後援。



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