県立神奈川近代文学館
年に4回発行している機関紙「神奈川近代文学館」の掲載記事や、作家・文学者によるエッセイを期間限定でお読みいただけます。
神奈川近代文学館の講演会・イベントの動画配信記事です。
荻野アンナ・作家、新館長 神奈川は近代日本文学の文豪のゆかりの地であることは皆様もご存知です。川端康成や小林秀雄が住んでいた鎌倉は、太宰治が心中未遂を起こした…
機関紙「神奈川近代文学館」164号から当館の情報を抜粋します。詳しくはホームページをご覧いただくか、当館までお気軽にお問い合わせください。 ★機関紙は1部100円、ミュ…
※本記事では、機関紙「神奈川近代文学館」164号(2024年4月1日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈2024年8月4日まで〉 中島京子・小説家 ひさしぶりに、…
※本記事では、機関紙「神奈川近代文学館」164号(2024年4月1日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈連載終了まで〉 吉増剛造・詩人 ゴッホなら、大きな渦巻…
2024年4月3日 08:58
荻野アンナ・作家、新館長 神奈川は近代日本文学の文豪のゆかりの地であることは皆様もご存知です。川端康成や小林秀雄が住んでいた鎌倉は、太宰治が心中未遂を起こした土地でもあります。同じ太宰の『斜陽』の舞台は小田原郊外の下曽我でした。坂口安吾も、小田原をうろうろしていた時期がありました。本牧から山手を歩いていると、谷崎潤一郎や中島敦や山本周五郎の足跡を追っていることになります。神奈川という磁場に、夏
2024年4月1日 09:00
機関紙「神奈川近代文学館」164号から当館の情報を抜粋します。詳しくはホームページをご覧いただくか、当館までお気軽にお問い合わせください。★機関紙は1部100円、ミュージアムショップ・郵送で販売しています。〈機関紙164号寄稿など〉【寄稿・橋本治展】若き日の橋本治―馬渕明子港の見える丘に立って―千木良悠子【展覧会場から】幻の「桃尻娘」応募原稿【寄稿・庄野潤三展】おいしい。うれし
※本記事では、機関紙「神奈川近代文学館」164号(2024年4月1日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈2024年8月4日まで〉中島京子・小説家 ひさしぶりに、『庭のつるばら』を手に取って読んでみた。 手元にあるのは新潮文庫で、河田ヒロさんの装丁がとても美しい。 読みながら、この本の中に何回、「おいしい。」と書いてあるのか、数えたくなってきた。 じっさい、庄野潤三作品には
※本記事では、機関紙「神奈川近代文学館」164号(2024年4月1日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈連載終了まで〉吉増剛造・詩人 ゴッホなら、大きな渦巻だろうが、芥川龍之介の心の芯の糸は、ほとんど見えない、幽かな架空の稲妻だ――。それをたとえばわたくしは龍之介が感嘆する、師夏目漱石のここから学んだ。 「風が高い建物に当つて、思ふ如く真直に抜けられないで、急に稲妻に折れて、……