県立神奈川近代文学館

横浜・港の見える丘公園の中にある、県立神奈川近代文学館の公式noteアカウントです。

県立神奈川近代文学館

横浜・港の見える丘公園の中にある、県立神奈川近代文学館の公式noteアカウントです。

マガジン

  • 機関紙「神奈川近代文学館」

    年に4回発行している機関紙「神奈川近代文学館」の掲載記事や、作家・文学者によるエッセイを期間限定でお読みいただけます。

  • 講演会・イベント配信

    神奈川近代文学館の講演会・イベントの動画配信記事です。

リンク

機関紙「神奈川近代文学館」

年に4回発行している機関紙「神奈川近代文学館」の掲載記事や、作家・文学者によるエッセイを期間限定でお読みいただけます。

くわしく見る

「手をつなごう」からの出発【展覧会場から・古田足日展】

※本記事では、機関紙「神奈川近代文学館」165号(2024年7月15日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈2024年9月29日まで〉  今年刊行から五十年を迎え、今なお子どもたちを夢中にさせるロングセラー絵本『おしいれのぼうけん』(童心社)は、作品の構想から完成までに約三年という長い時間をかけている。古田の発案で、絵と文が緊密に関係し合う「絵本」ならではの表現を試みるため、当初から画家の田畑精一、編集者の酒井京子と三位一体で取材と話し合いに取り組んだ。  本作は、一

スキ
3

「ミッドワイフの家」とお相撲/辻原登【追悼・三木卓】

※本記事では、機関紙「神奈川近代文学館」165号(2024年7月15日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈2024年9月29日まで〉 辻原登・作家、理事  ある事情から小説を書くことを断念した私だったが、三十四歳の時、思い掛けもなく結婚して、杉並区上高井戸のアパートに住んでいた頃、偶然、三木卓の「ミッドワイフの家」を読んだ。  読み終えて、しばらく私は呆然としていた。  小説の舞台は、赤ん坊が生まれ、死んで行くmidwife(産婆)の家。ここに老齢の産婆(助産師

スキ
4

火の言葉だけが残った② 漱石、一本の光/吉増剛造【連載随筆】

※本記事では、機関紙「神奈川近代文学館」165号(2024年7月15日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈連載終了まで〉 吉増剛造・詩人  芥川龍之介が驚いた、漱石の〝稲妻に折れて〟(夏目漱石「永日小品・暖かい夢」新潮文庫『文鳥・夢十夜』九十九頁)について、いますこし……。  〝稲妻に折れて〟には遠くて静かなそうして幽かな物音がする。〝遠くて静かな幽かな……〟と表現に困惑をしてふっと綴ってしまっていたのだが、もしかすると、次に引用をしてみる漱石の、名作というのより

スキ
6

機関紙165号(抜粋)発行=2024年7月15日

機関紙「神奈川近代文学館」165号から当館の情報を抜粋してお送りします。詳しくはホームページをご覧いただくか、当館までお気軽にお問い合わせください。 ★機関紙は1部100円、ミュージアムショップ・郵送で販売しています。 〈165号寄稿など〉 【理事長就任にあたって】 情熱と審美眼-荻野アンナ 【寄稿・古田足日展】 ホタルブクロの咲く野へ―橋本麻里 【展覧会場から】 「手をつなごう」からの出発 【追悼・三木卓】 「ミッドワイフの家」とお相撲―辻原登 【連載随筆】 火の言葉だけ

スキ
10

講演会・イベント配信

神奈川近代文学館の講演会・イベントの動画配信記事です。

くわしく見る

〈講演会動画配信〉湯川豊・尾崎真理子対談「現代日本文学のほんとうの流れ」 神奈川近代文学館開館40周年記念企画「文学・どこへゆくのか」第Ⅰ期①(2023.11.12収録)

長く文芸ジャーナリズムのなかにあって、現代文学の実情を見てきた湯川豊と尾崎真理子をナビゲーターとして、現代日本文学の展開をたどる連続講座の第1回の記録(ダイジェスト)です。 戦後文学という枠組のなかで、ほんとうに読むべき作品は何であるのか。対談の中では大岡昇平、三島由紀夫、安部公房、佐多稲子、瀬戸内寂聴、安岡章太郎、大江健三郎、古井由吉、井上ひさし、丸谷才一の名が挙げられ、作品を通して「現代日本文学のほんとうの流れ」が論じられました。 【出演】 湯川豊(文芸評論家) 〈プロ

スキ
12

〈イベント動画配信〉藤沢周 朗読とトーク「世阿弥最後の花」(2022.12.10収録)

2022年12月10日に神奈川近代文学館で開催された「私の本について話そう 藤沢周 朗読とトーク「連作小説館」と「世阿弥最後の花」」のダイジェスト版です。 聞き手:尾形龍太郎(河出書房新社) 【出演】 藤沢周(作家) 〈プロフィール〉 ふじさわ・しゅう……1959年、新潟県生まれ。法政大学文学部卒業。書評紙「図書新聞」の編集者などを経て、1993年「ゾーンを左に曲がれ」で作家デビュー。1998年「ブエノスアイレス午前零時」で第119回芥川賞受賞。著書に『刺青』『オレンジ・ア

スキ
6

〈講演会動画配信〉没後50年 川端康成展 荻野アンナ講演『川端康成の小説万華鏡』(2022.10.22収録)

特別展「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」〈会期:2022年10月1日(土)~11月27日(日)〉の開催を記念して行われた、作家・本展編集委員の荻野アンナさんによる講演『川端康成の小説万華鏡』のダイジェスト版動画を公開します。 【講師】 荻野アンナ(作家、本展編集委員) 〈プロフィール〉 おぎの・あんな……1956年横浜市生まれ。慶応義塾大学文学部卒。83年より3年間、ソルボンヌ大学に留学、ラブレー研究で博士号取得。89年慶應義塾大学大学院博士課程修了。以後2022年ま

スキ
1

【配信終了・DVD販売中】大岡昇平の世界展 池澤夏樹講演会「『レイテ戦記』を読む」(2020.10.18収録)

※本記事による動画配信期間は2023年4月13日(木)に終了しました。 ★本動画の視聴手段は収録DVDの購入のみです。 ★本記事を購入済みの方にはDVDをお送りします。下記の問合せ先まで、お名前・記事の購入年月日・お送り先のご住所をお知らせください。 2020年度の特別展「大岡昇平の世界展」の開催を記念して行われた、池澤夏樹さんの講演会「『レイテ戦記』を読む」のアーカイブ動画です。 過酷な戦場で死んだ兵士たちへの慰霊の書である『レイテ戦記』に大岡がこめた思いや、成城で近所

スキ
7